Friday, August 12, 2005

自分に賭ける人達

最近宇宙のこと書いてみたり、ブラックベリーの事だったり平和ボケ?って感じ?色々ニュースとか見てて思う事はあるんだけど、なんせ政治の事について書い たり、何かに対して意見するって言うのはかなり勇気が要ります。その臆病さから、つい差し障りの無い内容ばかりになりがち。と言うのも、まず自分が無知だ から。そして2年以上日本を離れて日本でどんな風に“物事”がとらわれて いるのか分からないから。けどちょいちょい書いてみようかな。んで反応無かったらやっぱり書くのをやめる事にするよ。

まずね、野口さんの 事をすごいね~って書いたけどどうスゴイのか書いてなかった。宇宙に行けた事もすごいし、子供達に夢を与えた事もすごい。頭がいいのも 魅力的。でも私の中でスゴイと思ったのは彼が“自分に賭ける人”だから。彼が世間で脚光を浴びるのは宇宙滞在していた期間と、余韻が冷めるまでの間だと思 う。ものすごい才能があって、頭が良くて、宇宙へ行くために長い期間努力して・・・そんな人ですら世間で脚光を浴びるのはほんの一瞬。5年後にどれだけの 人が彼の事を覚えているだろう。

別に彼は人に注目してもらいたくて努力してたわけじゃなくて、自分のしたい事、仕事がニュースになっただ け。だから帰ってきてしたい事といったら「温泉で お酒が飲みたい」だって。野口さんは普通な事にも大事な事を見つけられる人な気がする。宇宙滞在中も日本のチョコレートをクルーと食べ、つかの間の休息を 楽しんだ事とかが良かったって。そして折り紙・あやとりを紹介したところとか。私が宇宙飛行士だったらとりあえず宇宙で作業して鼻高々。修理がどれだけ難 しかったか、今までどれだけの訓練が必要だったとか聞かれて無いのに説明して、その上技術的用語なんか用いちゃったりして、すごい嫌なヤツになるに違いな い。

例の如く話がずれてしまった。“自分に賭けられる人”ってところが大事なんだった。いやさ、どんなに訓練しても宇宙に行けないかも知 れないじゃん?もしか したらロケット発射と同時に死んじゃうかもしれない。でもロケットに乗るんだよ。それは自分の事も、ロケットも、そして仲間も、全てを信じる事が出来るか ら乗れるのかな。そうしてそこから成果を出してみせる。・・・すごい・・・。

もう一人すごい人って、分野が違うけどマラソンの高橋尚子。 彼女も“自分に賭ける人”だと思う。彼女は小出監督から離れた時、スポンサーが決まらなかった ら今までCM契約なんかで貯めていた億のお金を使うつもりだった。自分専用のコーチ、合宿費、旅費、彼女専用靴の作製費、等等。また自分に当てはめての考 えを話すけど、もし私が努力して世界的記録を作ったとしたら。マスコミにちやほやされて当たり前だと思うよ。自分、すごい事したんだもん。努力もしたし。 注目に値してよ!けど彼女は今までお世話になった人達に恩返しするつもりで色んな式やイベントに参加してた。そして今後走る為のお金を貯めていた。なのに “太った”とかアホな事言ってバッシングを始めた報道陣達!何て馬鹿なの!ず~っと本番並みのあんな痩せた体で居られるわけがないのに。

私 だったら新記録が後から次々樹立されたら、「あたしの時代はもう終わったかな。」とか思って、その億のお金で家でも買うね。投資にまわして稼いだお金で 隠居でもすっかな。でもまだまだ走る事を辞めない彼女。自分の好きな事に、そして自分の可能性に時間もお金も使う事。これはすごいね。私は自分の体に良く ても5ドル使うかでさえ悩むっつ~のに。(笑)未来に目標を定めて走っている彼女だけど結果はどうであれ、世間がどう思うであれ、彼女が満足するように走 りきって欲しい。