カナダで学んだ事2 (ヒューの叔母様、バフ編)
先週からヒューの叔母さん、バフが約一週間程家に泊まりに来ていました。バフは夏の間はご実家の果樹園で仕事をしてて、秋冬はご存知の通り、カナダはとても寒くて果樹園どころではないので、この期間を利用してアフリカに行っていました。今回戻ってきた際、家にも寄ってくれたんだけど、彼女から色々面白いお話を聞くことが出来たよ。
なんでも新しいビジネスを始めるみたいで、それがアフリカ(特にウガンダ)の伝統でもある織物をカナダで売ることに決めたんだとか。普通ものを売る場合、出来るだけ安く品物を買い込んで、自国で高値で売るっていうのが普通じゃない?だけど彼女の話を聞いてみると、そのビジネスを始めるにはお金儲け以上の理由があったんだ。
まず現状なんだけど、機織の技術が最近は高齢者しかしなくなってきている。(日本の伝統工芸品と一緒だね。)その織物の色染めにはアフリカの現地植物が使われている。彼らにお金の流れる仕組みを作ってあげることは、すなわち、
- 現地の伝統を守ること(お金が稼げると分かれば、若い子達も興味を持つはず)
- 現地の植物を守ること
- 女性に働く機会を与える事
- もちろん、お金も稼げること
・・・と一石何鳥ですか?だいぶ前にもオーガニックの卵が、とか、ナイキがどうとかっていうお金の使い方について書いたことがあったけど、彼女からこのお話を聞いたときも、なんてみんな意識が高いんだろう!って思ったよ。またアフリカ通であるバフが言ってくれた事には、「お金を寄付するだけでは、(もちろん今の彼らにとって必要な事なんだけれど)、彼らを根本から助ける事にはなっていないんだ」って言ってた。お金を寄付する以上の事をしようとしてるバフはすごい人だと思う。
私にとって驚く事はもうひとつあって、カナダの人達って、自営業を営む割合がすごく多くて、大企業に勤める事が成功とされている日本とは随分違うという事。色んな考えと生き方があるものです・・・
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