カナダで学んだ事1
先日、日本に居る友人とチャットしている時、カナダに居れば居るほど、自分って変わっていってるんだな、って気づかされました。何が変ったって、ベーシックな性格は何も変って無いんだけど、どう変ったかを書いてみようと思います。
ずっと前、近所のスーパーへ行った時のことです。スーパーへの道、ちょっと歩道が狭いんだよね。いつも2人並んで歩けないからやだなぁ、と思って「ホント、この道狭いよね。アパートの前の花壇がそれぞれ広すぎるんだよ。ここをもう50センチでも削って歩道を広くしたら歩行者がもっと歩きやすいのにねぇ」ってヒューに話したら「キミはなんてcity girlなんだ!人間には緑が必要なんだから、花壇はそのままの大きさで、道路を狭くしようって僕は考えるよ。みんなが車を使わずにバスを使えば、道路は今より狭くて済むんだし、環境にもやさしいじゃないか!」と。
日本で住んでたマンションは、色んな人が歩いてしまうために芝生がやられて、結局そこをコンクリートで埋めてしまう、とか普通だった。その時は「あ、ここも歩けるようになったか。便利じゃん」と思ってたけど、それって違ったんだな、と思うようになった。本来なら芝生をきれいに保つために個人個人が小さな気配りをすれば自然と人間が調和出来たはず・・・。 (マンションを建ててるところで調和もクソも無いんだが)
そしてお金の使い方だけど、日本に居る時は「あ、可愛い」とかって理由だけで買い物してた。けどヒューが、(数着持っているのは事実ですが)、「ナイキとかGAPとか、有名メーカーの工場というのは安い賃金で、学校に行かなくちゃいけないような年齢の子供達を雇ったりしてる。僕はそういうの支援できない。だからそこの洋服を買いたくない」って話してくれたときがあった。その時って、丁度彼にナイキのパンツをお誕生日プレゼントとして購入した時だったから、「買い物した今、そんな話しなくたっていいじゃんよ!」って単に違う箇所で怒ってたんだけど、しばらく経ってから、彼が話してくれた事について「買い物する時、そんな風に考えた事無かったな」って思うようになった。
こういう事って幾つかあって、例えば何か雑貨を買いに行く時、「ウォールマートはアメリカの会社だから、ZELLERSに行こう。ZELLERSはカナダの会社だから、ちょっと高くてもカナダの会社をサポートする事になるから」ってZELLERSに行く。
卵を買うときもFree Rangeの卵を買うんだけど「皆が皆、Free Rangeの卵を買えば、もっと市場が大きくなって、卵自体の値段が下がるのにね」とか。
人がいいと思うものは違うし、意見も違うから、私の考えを押し付ける気は全く無いんだけど、自然やお金のサイクルなんかを考えた時、個人的に出来る事ってとっても小さなことだけど、何かあるかもしれないよね。その“小さなこと”を少しずつ書いていくつもりです。